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【くらしナビ】「夜バナナ」で簡単に健康管理 消化を助ける酵素取り込む

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「夜バナナ」で簡単に健康管理 消化を助ける酵素取り込む

大阪市の中心部、心斎橋で企業向けフルーツの宅配なども行う果実店の店頭では、バナナが最前列に並べられ、食欲を誘う 大阪市の中心部、心斎橋で企業向けフルーツの宅配なども行う果実店の店頭では、バナナが最前列に並べられ、食欲を誘う

 デザートの定番、フルーツを食前に取り、健康管理やダイエットに役立てよう。低カロリーで多様な栄養素を備えた優れもので、さまざまな機能が期待できる。中でもバナナは、年間を通じて手頃な値段で買え、小さな子供も簡単に食べられ、最も身近で頼れる存在となっている。(谷口康雄)

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 大阪府八尾市の飲食店「ムーンカフェ」は9日から、夜のメニューで食前にバナナを提供する「夜バナナ」のサービスを始めた。同店では2月、食事の前にフルーツを出す「先フル」の試みも開始し、空腹感が緩和され、ゆっくりかんで料理が味わえると好評だ。

 経営者の嶋津朋子さんは「看護師さんなど交代制の仕事をされる方が多く、健康に役立つものを届けたいと思いました」と話す。「先フル」は同市在住のフルーツ研究家、中野瑞樹さんが提唱し、嶋津さんに提案したものだ。

 中野さんは「空腹時であればフルーツは血糖値が上がりにくい食品。『先フル』によって、かむ回数も自然と増えます」という。

 さらに「バナナは1本100グラム程度で86キロカロリー。ご飯は茶碗(ちゃわん)1杯で252キロカロリー。夕食前にバナナを1、2本食べることは空腹感に悩まされない健康的なダイエット」と強調する。

 「森愛会 鶴見クリニック」(東京都中央区)で理事長を務める鶴見隆史医師は、生活習慣病の予防や健康管理のために果物や生野菜の摂取を勧める。消化や代謝など生命活動に不可欠な酵素の働きを重視した医療を実践し、「黒バナナ健康法」(アスコム)などの著書がある。

 鶴見医師は「病気や不調の原因の大半は日々の食事」と断言し、生のフルーツや野菜に含まれる食物酵素を積極的に取り入れるべきだという。「代謝とは体内で起こる化学反応。そのために欠かせないのが酵素。酵素は1日の生産量に限りがあり、食べ過ぎなど消化のために酵素が浪費されると代謝酵素が減り、自然治癒力が低下します」

 消化しきれなかったタンパク質などは悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させ、全身の血流が悪くなり、病気や体調不良の原因となる。腸内環境を整えることが根治に不可欠だという。

 「酵素は熱に弱く、果物や野菜を生で食べることが欠かせません。先に食べることで酵素が胃の中で後続の食物を待ち受け、消化にも役立ちます。果物は良質な水分と糖分を含み、インスリンをほとんど分泌させない。抗酸化成分も多い」と、フルーツを食べるメリットは主立ったものだけでも表1のようになる。

 「バナナは、善玉菌のビフィズス菌が好むオリゴ糖を多く含み、皮が黒くなるまで熟成させるほどに量が増えます」という。骨の形成を助けるマグネシウムなどが多く=表2、安価で費用対効果にも優れる。

 フルーツを従業員の健康増進に役立てる企業も増え、オフィスなどに宅配する事業者も登場している。大阪市の中心部、心斎橋に昨年1月オープンした果実店「kakumi」は定期的にフルーツをオフィスやエステティックサロンに届ける一方、バナナを1袋100円から、ミカンやリンゴなどを1個単位で店頭販売し、ビジネスマンの活力源となっている。

 代表取締役の柴山舞子さんは「営業関係の会社が多く、勝負どころの商談前に頭をスッキリさせたいと食事代わりにする方も。フルーツを置くことで職場に和やかな雰囲気が生まれたという声もいただきます」という。男性客が目立ち、忙しい、食欲がないなどフルーツ需要は多い。

 「生産者の取り組みや特長を店頭に掲げながら販売しています。バナナには精神の安定を促す成分があることなども伝え、より身近にフルーツと接していただけるよう努めています」

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