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【書評倶楽部】東日本国際大学長・吉村作治 『災害支援手帖』荻上チキ著は、どうすれば被災者の助けになるかがわかる実例集

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東日本国際大学長・吉村作治 『災害支援手帖』荻上チキ著は、どうすれば被災者の助けになるかがわかる実例集

東日本国際大学長・吉村作治氏 東日本国際大学長・吉村作治氏

 東日本大震災から、はや5年がたった。しかし復興どころか復旧すらいまだに成されていない所がたくさんある。私が勤める東日本国際大学は福島県いわき市にあるが、物理的な復興はもちろん、人間としての心の復興もかなり遅れているように感じる。

 今回の災害の大きな痛手として、地震と津波に加えて原子力発電所の事故が起きたことがあげられる。これによって過去の災害と様相は大きく変わった。それが人災か自然災害のひとつかの議論は置くとして、私たちは、どんな災害がいつ起きてもいいようにその対処法をいつも意識しておかねばならない。

 災害の直後は避難路の確認や、非常食の準備、災害対策器具の買い集めなどに力を入れるが、数年災害が起きないとついつい忘れていく。メディアが時々警告を発してくれるが、それも単発的でなかなか人々の心に留まらない。私たちは、災害についてほとんど考えずに日々の生活に追われるようになる。

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