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【話の肖像画】無酸素登山家・小西浩文(3)人に恵まれ山岳映画にも出演

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【話の肖像画】
無酸素登山家・小西浩文(3)人に恵まれ山岳映画にも出演

南米アコンカグアでの映画ロケで俳優の西田敏行さんを囲む登山スタッフ。右端が本人 =2000年12月、5000メートル地点 南米アコンカグアでの映画ロケで俳優の西田敏行さんを囲む登山スタッフ。右端が本人 =2000年12月、5000メートル地点

 山に行くとなれば3カ月ぐらいは帰ってきません。正規の仕事に就きながら登山家なんてできるわけがありません。20代は登山ガイドや、ビルの窓清掃など肉体労働を何でもやりました。まだ、国の威信を懸けた時代でしたので、登るとなればスポンサーからまとまった資金も出ました。

 〈映画やテレビ番組にも出演や助言役として関わった〉

 仲間の社会人登山家から声をかけてもらい、20代前半から映画にも出させてもらいました。最初の作品は「植村直己物語」です。植村さんと同じ遠征隊員役など何役もやりました。希代の冒険家を演じた西田敏行さんは人間味あふれる人で、にこやかな役柄が多いですが、俳優の中でも喜怒哀楽の激しい人ではないでしょうか。

 1985(昭和60)年2月、冬のアラスカのスキー場で2カ月ほど西田さんの登場シーンを撮影し、そのあと、北米大陸最高峰のデナリ(旧マッキンリー)に登山チームが機材を担ぎ上げて頂上のシーンも撮影しました。9月には、エベレストのベースキャンプ(5350メートル)で2週間以上、俳優も含め約40人で撮影しました。

 その後も西田さんとは連絡を取り合っていました。15年後の2000年、西田さんが南米大陸最高峰アコンカグア(6960メートル)に挑むテレビ番組の製作で登山隊長に指名されました。

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