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【日曜に書く】人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

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【日曜に書く】
人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同) 「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同)

 物騒な書き出しで恐縮だが、人類は滅びる、と私は思う。

 それも遠い将来ではない。わずか30年後のことだ。核戦争でもなく、地球温暖化でもなく、競って高度化させた情報技術による自滅だ。

 具体的には人工知能(AI)による制圧である。AIの能力は指数関数的に伸びているので2045年には全人類の知能の総和をAIが上回るという予測がある。これが「2045年問題」だ。情報技術の超膨張で、その先が見通せなくなることから45年は「技術的特異点」とされ、「シンギュラリティー(特異点)問題」とも呼ばれる。

 米IT企業グーグル系列のAIが、世界最強級のプロ囲碁棋士を打ち負かしたのは、先月のことだ。このニュースは衝撃を伴って世界を巡った。チェスや将棋に比べて複雑な囲碁でのAIの勝利には、10年を要するとみられていたからである。

 人間の予想をはるかに上回る速度で、能力の進歩を遂げるのが、AIの特徴なのだ。

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