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【海底資源「夢の泥」はいま(4)】中国が仕掛ける「第4次レアアース攻撃」、再び

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【海底資源「夢の泥」はいま(4)】
中国が仕掛ける「第4次レアアース攻撃」、再び

中国の精製工場で出荷を待つ重レアアースのイットリウム酸化物 (小滝秀明氏提供) 中国の精製工場で出荷を待つ重レアアースのイットリウム酸化物 (小滝秀明氏提供)

 「第4次産業革命」が始まろうとしている。20世紀後半のコンピューターによる自動化の第3次に続くインターネットや人工知能による社会構造変革だ。

 日本は2020(平成32)年の東京五輪・パラリンピックまでに自動運転車の普及を目指している。立体映像を観戦会場に浮かび上がらせる技術やロボットによる外国人客の案内、不審者を素早く割り出すカメラなどの開発も進む。

 南鳥島(東京都小笠原村)沖でレアアース泥(でい)を発見した東大教授、加藤泰浩(54)は「どの分野でも基盤技術として強力なモーターやディスプレーの蛍光体は必要で、レアアースが欠かせない」と話す。

 一方でその頃、別の「第4次」が訪れるとの予測がある。レアアースをめぐる危機だ。危機は中国の戦略によって10年周期で繰り返されてきた。

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 「第4次レアアース危機は起きてもおかしくない」と懸念を示すのはレアメタル専門商社、マテリアル・トレイディング・カンパニー社長、小滝秀明(57)。

 平成22年9月の尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の中国漁船衝突事件を契機とした「第3次危機」。それを教訓に日本は中国に代わる生産地を探したが、ベトナム・ドンパオ鉱床やカザフスタンでは頓挫した。結局、日本はほとんどを中国に依存、中国のさじ加減一つでレアアース不足になる状況に変わりはない。

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