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【正論】分数できない学生を増やすな 大学入試改革は何を目指すのか 神戸大学特命教授・西村和雄

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【正論】
分数できない学生を増やすな 大学入試改革は何を目指すのか 神戸大学特命教授・西村和雄

 中央教育審議会が大学入試改革案をまとめ、文部科学省は新しい入試制度を、2020(平成32)年度から実施する予定である。1979(昭和54)年の共通一次試験の導入以降、今日まで、数々の教育改革が実施されたが、結果として日本の大学生の学力が大きく低下してきた。2020年度からの改革では、導入にあたって慎重な検討が求められる。

 「学力不問」改善できるのか

 大学入学者選抜の議論になるといつも、アメリカと同じ方式にすべきだという主張が出てくる。しかし、アメリカの大学では、入学してからの試験で学生のふるい落としがあり、卒業生の質に影響することはない。授業を理解できなければ科目の単位を取れないし、成績が悪ければ卒業できないからである。一方、日本では学力が十分でない学生が入学しても、よっぽどでなければ卒業させている。この違いをそのままにして、アメリカ型の選抜をすると、卒業生の学力にもろに影響してくる。

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