産経ニュース

【ゆうゆうLife】高価な抗がん剤が「残薬」となり廃棄処分されていく 年間500億円との試算も 有効活用どうする?

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【ゆうゆうLife】
高価な抗がん剤が「残薬」となり廃棄処分されていく 年間500億円との試算も 有効活用どうする?

病院で廃棄されるさまざまな抗がん剤(写真はイメージです) 病院で廃棄されるさまざまな抗がん剤(写真はイメージです)

 捨てた薬剤の費用も、患者が窓口で1~3割を払い、残りを税と保険料で負担する。患者負担が一定額を超えれば、公的医療保険の軽減制度があるが、税と保険料で賄われることには変わりがない。

 瓶は普通は使い切るサイズで設計される。抗がん剤に「余り」が出やすいのは、患者の体重や体表面積で、使用量が細かく決まっているからだ。

 だが、1つの瓶から複数の患者の薬剤を取る安全基準はない。薬剤師らが使用を控えるのは、そのためだ。厚生労働省が決めた薬の値段も「1本当たり」。患者が廃棄分も負担するのが一般的なルールだ。

 医療職も胃の痛む思いだ。聖路加国際病院の石丸博雅医薬品情報室長も「もったいない感じはある」と漏らす。とりわけ患者の多い同病院では、同じ時間帯に、同じ抗がん剤を使う患者が重なることが珍しくない。「複数の患者さんに同時に調製すれば、薬剤は開封時の状態で使える。条件を整えれば、薬剤が変質したり、汚染したりする可能性はほとんど考えられない。ただし、事前に安全性を確認し、ルールを統一する必要がある」と言う。

このニュースの写真

  • 高価な抗がん剤が「残薬」となり廃棄処分されていく 年間500億円との試算も 有効活用どうする?

「ライフ」のランキング