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【美の扉】「没後100年 宮川香山展」 欧米人の度肝抜いた超絶技巧

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【美の扉】
「没後100年 宮川香山展」 欧米人の度肝抜いた超絶技巧

「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」 明治時代前期 19世紀後期(田邊哲人コレクション) 「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」 明治時代前期 19世紀後期(田邊哲人コレクション)

 技巧の限りを尽くした写実的な装飾でやきものの概念を変える独創性。一目見て圧倒される。明治から大正時代に活躍した陶芸の名手、初代宮川香山の作品だ。今年5月、没後100年を迎えるのを機に大規模な回顧展が東京・六本木のサントリー美術館で開かれている。

 香山の作品の特徴は、陶器の表面を細工した造形物で飾る「高浮彫(たかうきぼり)」という技法を駆使したこと。「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」はその典型的作品だ。胴部には紅白の華やかなボタン、蓋には猫の立体的な造形が施されている。ぱっちりと見開いた大きな目、ピンク色の耳の中には血管までが透けるように見える。前足を顔に近づけ、体を丸くしたポーズはユーモアを感じさせ、愛らしい。過剰な装飾は陶磁器のイメージを超えている。

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