産経ニュース

【食の安全考】玄米のとりすぎはがんになる? コメの安全性に世界が厳しい目 その真相は…

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【食の安全考】
玄米のとりすぎはがんになる? コメの安全性に世界が厳しい目 その真相は…

日本食に欠かせないコメ。無機ヒ素による健康リスクを減らすためには、玄米より白米の方が良さそうだ

「乳幼児に与えないで」スウェーデンが勧告

 水田で栽培されるコメは、土壌から無機ヒ素を吸収し、平均的なもので1キログラム当たり0.1~0.2ミリグラムの無機ヒ素を含むとされる。つまり、コメを多く食べる人は、健康リスクとなる量の無機ヒ素にさらされているといえる。EUがコメ中の無機ヒ素の最大基準値を設定したのは、健康リスクをなるべく減らしたいとの考えからだ。設定された基準値は、1キログラム当たり精米で0.2ミリグラム、玄米で0.25ミリグラム。

 スウェーデン食品局は昨年、6歳未満の乳幼児にコメやコメ製品を与えないように勧告した。さらに、6歳以上の子供が食べる場合は週4回までとし、大人でも「毎日食べるべきではない」としている。スウェーデンは数年前にも、ライスミルク(コメベースの代用乳)を乳幼児に与えるべきではないとする勧告を出しており、それをさらに厳しくした格好だ。ライスミルクについては英国も同様の勧告をしている。

 では、コメは子供に食べさせてはいけないほど危険な食べ物なのだろうか。国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室長の畝山智香子さんの著書「『安全な食べもの』ってなんだろう?」では、1日3食、毎日コメを食べた場合のがんリスクを、放射能による影響と比較して「20ミリシーベルトの被曝と同じぐらい」としている。日本で食品中の放射性物質は年間1ミリシーベルト以下にすることを目指して基準が決められている。つまり、日本人が日常的にさらされている無機ヒ素の健康リスクは、食品中の放射性物質の健康リスクよりはるかに高いといえる。

「ライフ」のランキング