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【きょうの人】フィンランド出身で囲碁プロ棋士に アンティ・トルマネンさん(26)「目標はタイトル獲得と子供たちへの普及」

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【きょうの人】
フィンランド出身で囲碁プロ棋士に アンティ・トルマネンさん(26)「目標はタイトル獲得と子供たちへの普及」

28年4月に囲碁のプロ棋士としてデビューするフィンランド出身のアンティ・トルマネンさん=日本棋院(伊藤洋一撮影)

 日本棋院の棋士採用試験本戦リーグで勝ち越すなど所定の成績を挙げ、4月に囲碁プロ棋士としてデビューする。囲碁が盛んな中国や韓国出身は珍しくないが、欧米出身では実に19年ぶりの快挙だ。「うれしかった。勝ち越したらプロ入りを推薦してもらえるかも、と言われていたので頑張りました」

 フィンランドに住んでいた12歳の頃、英語でセリフが書かれた囲碁漫画「ヒカルの碁」をインターネットで読み、衝撃を受けた。「勝ちたいという情熱、負けて悔しがる登場人物や速い展開が面白かった。このボードゲームは何なんだ、と興味がわいた」

 すぐに地元の囲碁クラブに通い始め、2004年には欧州ユース選手権に出場。ヘルシンキの工科大学在学中の11年秋に来日、プロ棋士を目指し、日本棋院の院生になった。7カ月の滞在後、帰国して大学を卒業した。だが、ビジネスの世界で働くことに興味がわかず、囲碁を究めるため、14年春に院生に復帰。小林千寿(ちず)五段門下で、対局や詰め碁のほか、自らの棋風に近い本因坊9連覇の高川格九段の棋譜を並べるなど1日6~7時間の猛勉強の末、プロ入りをつかんだ。

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