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「~家族を歌う~河野裕子短歌賞」選考過程 子供、母、夫へ深い愛情

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「~家族を歌う~河野裕子短歌賞」選考過程 子供、母、夫へ深い愛情

なごやかに入賞作品の選考を進める(左から)東直子さん、俵万智さん、永田和宏さん、池田理代子さん=9月24日、大阪市浪速区(恵守乾撮影)

 ■切なさ、勇敢さ、幸せ、心配…

 現代の女性短歌をリードした歌人、河野裕子さんの業績を顕彰する「~家族を歌う~河野裕子短歌賞」(産経新聞社主催、京都女子大学共催)の入賞作品が18日、発表された。女性として、妻として、母として、家族と過ごす日常を64歳で亡くなるまで歌に詠み続けた河野さん。第4回となる今回は昨年より5千首以上多い1万4537首が国内外から寄せられ、河野さんの思いを受け継ぐように家族愛や恋愛、青春をのびやかに歌った力作がそろった。

                  ◇

 河野裕子短歌賞の選考会は9月24日、大阪市内で行われた。選者は、漫画家で声楽家の池田理代子さんと歌人の俵万智さん、河野さんの夫で歌人の永田和宏さん、歌人の東直子さんの4人。産経新聞大阪本社の藤浦淳文化部長が進行を務めた。「家族の歌」「恋の歌・愛の歌」「青春の歌」の3部門で最優秀賞の「河野裕子賞」を選ぶとともに、今回「家族の歌」部門に新設された子育てがテーマの「育(はぐく)みの短歌賞」も決定。また、選者それぞれが全部門から1作品を選び選者賞が贈られた。「家族の歌」部門の選考経過は次の通り。

 藤浦 それでは「家族の歌」部門で、それぞれ推薦する歌を紹介してください。

 池田 私は「水たまり幾百幾千飛び込んで幼子どこかへ行ってしまえり」です。二度と帰ってこない深い水たまりに落ちたような、どこか妖しさがある。死んだ子供がいるのか…。決して健全ではないけれど、独特の不思議な世界にひかれます。

 東 水たまりに飛び込むのは子供がよくする遊びなので、楽しんでいろんなことを経験したという比喩なのでは。

 永田 作者の意図としては東さんの解釈だろうが、歌としては池田さんの読み方がおもしろい。

 池田 「駆けて来し歩巾のままにつっかけを脱ぎ捨て合格告ぐる孫はも」はとても前向きな歌です。

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