夭折のSF作家・伊藤計劃さんの時代を映す3作品に再び脚光

夭折のSF作家・伊藤計劃さんの時代を映す3作品に再び脚光
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一気にアニメ映画化 トリビュート小説集

 6年前、34歳で他界した後に人気の出たSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんが再び脚光を浴びている。伊藤さんにオマージュをささげた小説集や全仕事を振り返るムック本の出版、さらには原作のアニメ映画公開と、幅広いアプローチからの試みがなされている。ますます輝きを増す伊藤作品の魅力とは-。(藤井克郎)

 「伊藤さんはとても映画に詳しくて、監督目線で小説を書いていたとよく言われる。ここでインパクトを出して、ここにこういう仕掛けを入れて、と企画の主たる構成要素がバランスよく入っている。そこが映像化したいと思った最大の理由です」と、「Project Itoh」として3本のアニメ映画を企画したプロデューサーの山本幸治さん(40)は語る。

 昭和49年に東京で生まれた伊藤さんはゲームや映画への造詣が深く、武蔵野美術大在学中からウェブサイトなどで漫画や短編小説を発表。平成19年、世界各地で内戦が起きる近未来を描いた『虐殺器官』で長編デビューを飾った。しかし、このときすでに右脚のがんが肺に転移するなど病魔に冒されており、続く『ハーモニー』の出版直後の21年3月にこの世を去る。

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