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【くらしナビ】冷感コスメに熱視線 ひんやり肌引き締め

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冷感コスメに熱視線 ひんやり肌引き締め

冷感コスメで夏場の化粧崩れなどを防ぎたい

 ■夏場の化粧崩れ…気温が皮脂量に影響

 化粧崩れやテカリなど、夏場のメークに悩む女性は少なくない。化粧品メーカーなどが調べたところ、夏場の肌は開いた毛穴が冬場の約1.5倍にも増えるなど、大きな変化が起こっていることが分かった。そのため、この時期に“美肌”を保つには、皮膚の表面温度を上手にコントロールすることが重要となってくる。つけ心地がひんやりとする「冷感コスメ」などがお勧めだ。(金谷かおり)

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 猛暑日の都内。バラエティーショップやドラッグストアには、夏らしい容器に入った冷感タイプの化粧水やベースメークが並ぶ。訪れた女性は商品を手にとり、試供品で「ひんやり感」を品定めしていた。

 そもそも、夏場の化粧崩れなどはなぜ起きるのか。

 化粧品大手のコーセーは、化粧品の分析などを行っている機関と協力して20~30代の女性2人に、気温差による肌状況の違いを計測する調査を実施した。

 まず、外気温と皮膚の表面温度の関係をみたところ、外気温が8度では皮膚の表面温度は24・3度、真夏と同じ35度だと37・8度まで上昇した。この外気温の上昇が毛穴と皮脂量に与える影響をみると、一定以上の大きさに開いた毛穴の数は約1・5倍に増加し、皮脂量は約2倍も分泌されていた。「こうした肌状態の変化が、夏場の化粧崩れや皮脂テカリの一因と考えられる」(コーセー)という。

 もっとも、医学・薬学博士の田口茂氏によると、これらの変化は「気温の変化に応じて体温を調節する体の大切な働き」。皮脂は「汗が蒸発するときに肌の水分を奪っていくので、乾燥から肌を守ろうと過剰に分泌される」という。

 そのうえで田口氏がアドバイスするのは、冷感コスメの活用だ。「冷感化粧品で肌を極力冷温に近づけ、毛穴の締まった状態でメークをすれば、いつもよりきれいな仕上がりに近づけることができる」と話す。

 メーカーはさまざまな冷感コスメを投入している。コーセーは、美容液からフェースパウダーまでの役割を持つ「エスプリーク ひんやりタッチ BBスプレー UV50」(市場想定価格2100円)を5月に発売した。スポンジにスプレーすると、容器内の液化ガスが気体になる際に熱を持っていくため、クールな使用感になる。肌温度を下げ、化粧崩れやテカリを防げるという。

 同商品は昨年が初めての発売で、今年は日焼けやくすみを防ぐ機能を高めてリニューアル。コンシューマーブランド事業部の湯地知子さんは「ひんやり気持ち良いだけでなく、仕上がりもきれいにできる」と自信を持って勧める。昨年は40万個を売り上げ、今年は50万個の販売を見込んでいる。

 資生堂のゼリー状美容液「アクアレーベル ホワイトニングゼリーエッセンス」(同1700円)は、うるおいを抱えた「ひんやりゼリー」が角層に浸透し、肌を引き締めるのが特徴。今年5~7月中旬までの累計の売り上げは、前年比約10%増と好調に推移しているという。

 カネボウ化粧品が3月に発売した、夏向けの保湿化粧水「エビータ ディープモイスチャー ジェリーローション」(希望小売価格1800円)は、ひんやりとうるおいながらもべたつかない感触が人気。「過酷になる猛暑下での保湿に、ひんやり心地良いものを使ってみてほしい」(広報)と提案している。

 美容コーディネーターの弓気田みずほ氏は、「気温が上昇するなか、少しでも快適に過ごしたいという気持ちがこうしたコスメのニーズを高めている」と指摘。「今後は、ただ使い心地が気持ちいいだけでなく、日焼けによる炎症を抑えるなどの実質的な効果を持つ商品が増えてくるのではないか」とみている。

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