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【中高生のための国民の憲法講座 第98講】「この国のかたち」どう描くか 西修先生

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【中高生のための国民の憲法講座 第98講】
「この国のかたち」どう描くか 西修先生

 前講では、私がデザインした「日本国憲法の家」の居住部分について、あるべき内容を検討しました。本講においては居住部分以外の「国際社会」「自然環境」との関係にもふれ、いくつかの条項を提案してみたいと思います。

「家」周りは

 今日、一国だけで平和と安全を確保することは不可能です。日本は、平和立国として定着してきています。しかし、経済大国として、世界的な役割を担うようになっている現在、その平和は、ただ単に日本だけが平和であればよいという消極的な一国平和主義ではなく、国際社会との協和をはかりながら、国際平和の構築と維持に向けた積極的な役割をはたすことが求められているといえます。そのことを憲法条項として導入することが、考えられるべきではないでしょうか。

 日本国憲法は、自然環境の保護について、何の規定も設けていません。世界では、地球温暖化、生態系の破壊、森林減少、絶滅生物種の増大など、国境を越えた環境問題がますます深刻になってきています。近年、制定された世界の憲法をみると、環境保護条項の設定は、共通の現象になっています。日本国憲法に環境保護条項を新設すべきは、不可欠といえるでしょう。

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