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【水族館イルカ問題】背後に反捕鯨団体の圧力 JAZA・荒井会長「追い込み漁を否定したわけではない」

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【水族館イルカ問題】
背後に反捕鯨団体の圧力 JAZA・荒井会長「追い込み漁を否定したわけではない」

イルカ飼育施設と追い込み漁

 日本伝統の追い込み漁によるイルカ入手を続行するのか否か。世界動物園水族館協会(WAZA)による改善・除名通告に対し、日本動物園水族館協会(JAZA)が20日、会員投票の結果から導き出した結論は「否」だった。多くの水族館は厳しい運営を強いられるが、世界での希少動物のやり取りなどには、WAZAとのつながりは欠かせない。「追い込み漁を批判、否定したわけではない」。JAZAの荒井一利会長は苦悩の表情を浮かべた。

 20日夕、東京・霞が関で開かれたJAZAの会見には、幹部ら5人が顔を並べた。荒井会長は、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)の館長も務め、追い込み漁での入手をやめる決断が与える影響と水族館側の苦境は手に取るように分かる。

 また、JAZAは、WAZAの求めに応じ、再三にわたり正当性を主張、漁の方法を変更するなど譲歩もしてきた。会見で荒井会長は「追い込み漁は、WAZAが指摘している残忍なものでは決してはない。その考えは今も変わらない」と繰り返し、「残念ながらJAZAの姿勢を受け入れてもらえなかった」と唇をかんだ。

 ただ、会員の多数が選んだのはWAZA加盟継続。これにより、追い込み漁によるイルカ入手はやめることになる。荒井会長は「WAZAの通告の裏には(一部動物愛護団体の)反捕鯨キャンペーンがあったと思う。いじめという言葉が妥当かは分からないが、(愛護団体の)圧力があったのは間違いない」と本音をのぞかせた。

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