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iPS細胞から臓器 4年後に世界初の臨床研究 立体的に作製、移植し再生

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iPS細胞から臓器 4年後に世界初の臨床研究 立体的に作製、移植し再生

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って立体的な臓器を作る研究が加速している。万能細胞による再生医療は網膜など細胞レベルでの研究が中心だったが、最近は肝臓や腎臓などを立体的に作製する手法が登場。横浜市立大は立体臓器を世界で初めて移植する臨床研究を2019年度に開始する計画だ。(伊藤壽一郎)

「臓器の芽」

 横浜市立大の武部貴則准教授らは今年4月、さまざまな種類の臓器を立体的に作製する汎用(はんよう)的な手法を確立したと発表した。iPS細胞など3種類の細胞を使って臓器の基になる小さな塊を作り、これを培養して立体的なミニ臓器を作り出すというものだ。

 iPS細胞から目的の臓器を直接つくるのではなく、臓器や器官の細胞に分化する一歩手前の前駆細胞を作製。これを細胞同士をつなぐ間葉系細胞、血管のもとになる内皮細胞と混合して培養し、器官原基と呼ばれる小さな「臓器の芽」に成長させる。

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