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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】〈511〉「AIIB参加は愚の骨頂、参加検討の価値すらない」…大前研一氏、『ポスト』で断じる

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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
〈511〉「AIIB参加は愚の骨頂、参加検討の価値すらない」…大前研一氏、『ポスト』で断じる

中国が主導するAIIB設立の了解覚書に署名する各国の財務相らと写真に収る習近平・中国国家主席(中央)=2014年10月(ロイター)

 AIIB(アジアインフラ投資銀行)問題、『週刊ポスト』(5・1)の連載コラムで大前研一さんが明解に断を下している。

 「AIIB参加は愚の骨頂! 日本は『高みの見物』でよい」

 〈これから日本がAIIBに参加するのは愚の骨頂であり、そもそも参加を検討する価値すらない〉

 なぜか。

 (1)〈私は経営コンサルタントとして約40年間、日本企業が手がけた海外インフラプロジェクトを数多く見てきたが、(中略)ほぼ100%が赤字〉

 ボスポラス海峡トンネル工事を手がけた大成建設、香港地下鉄の熊谷組、アルジェリアの高速道路で大きな未払いを抱える鹿島と大成…。

 〈インフラ事業にまつわるトラブルは枚挙に暇(いとま)がない〉

 (2)そもそも中国がAIIBを創設する理由は国内事情。

 〈これまで中国は世界の歴史に例がないほど長大、膨大な高速道路や高速鉄道、港湾、空港などを建設〉

 ところが中国経済のスローダウンによって、それらを担ってきた鉄鋼・機械メーカーや建設会社、セメントメーカーなどが大ダメージ。このままでは〈国家そのものが破綻(はたん)しかねない。だから(中略)“人馬一体”で海外に持っていこうとしているのだ〉

 (3)〈AIIBはプロジェクト評価の経験を積んでいないから、すでに世界銀行やADB(アジア開発銀行)が検討してやめているようなプロジェクトに手を出して大失敗する可能性が高い〉

 『週刊文春』(4月30日号)沖縄特集第2弾。「総額11兆円超!『沖縄振興予算』という“麻薬”」。

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