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聖マリアンナ医科大病院の医師20人 指定医の資格取り消し 複数の処分は異例 厚労省

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聖マリアンナ医科大病院の医師20人 指定医の資格取り消し 複数の処分は異例 厚労省

聖マリアンナ医科大病院=川崎市宮前区

 聖マリアンナ医科大病院(川崎市宮前区)の神経精神科の医師が「精神保健指定医」の資格を不正取得したとされる問題で、厚生労働省は15日、平成22年6月から26年7月までに資格を取得した医師11人と指導医9人の計20人(うち11人が退職)の資格を取り消すと発表した。処分は17日付。

 厚労省によると、確認できる14年以降で、不適正なケースリポート提出にからむ指定医資格取り消しは4例目だが、複数の処分は異例という。

 厚労省によると、精神保健指定医は精神保健福祉法に基づき、自分や他人を傷つける恐れのある精神疾患の患者を強制的に入院させる「措置入院」や、身体拘束などの行動制限の必要性を判断する。資格取得には病院での一定期間の実務経験証明書や、患者8人以上を診察したケースリポートの提出が必要となる。

 しかし、処分を受けた20人のうち11人は、自身が診察していない患者のリポートを提出。カルテが残る過去5年分を調べたところ、24症例が複数のリポートで使い回されていた。「先輩に過去のリポートをもらった」「患者の情報を医局で共有していたので作成したが、認識が甘かった」などと釈明したという。残る9人は、11人の指導医として指導や確認を怠ったとして処分を受けた。

 厚労省は「あってはならない倫理観に欠けた行為」と批判。過去に出された申請と新たな申請を付き合わせて使い回しがないかなどを確認できるシステムを構築し、再発を防ぐという。

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