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国宝「台徳院殿霊廟」空襲で消失→「まさか…」英国で国宝級の精巧模型発見→増上寺で日本初公開

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国宝「台徳院殿霊廟」空襲で消失→「まさか…」英国で国宝級の精巧模型発見→増上寺で日本初公開

日本初公開となる台徳院殿霊廟の模型=東京・芝公園(Royal Collection Trust/(c)Her Majesty Queen Elizabeth II2015) 日本初公開となる台徳院殿霊廟の模型=東京・芝公園(Royal Collection Trust/(c)Her Majesty Queen Elizabeth II2015)

 徳川幕府の第2代将軍秀忠の御霊屋(みたまや=墓所)として江戸初期の寛永9(1632)年に建立され、昭和20年の空襲で焼失した国宝建造物「台徳院殿霊廟(れいびょう)」。その実像を唯一知ることのできる精巧な模型が英国で見つかり、修復をへて増上寺(東京・芝公園)で公開が始まった。秀麗な彫刻や極楽浄土を夢想させる極彩色は戦後70年の間、歴史のふちに忘却された大伽藍(がらん)の面影を現代に伝えている。

 増上寺は徳川家の菩提寺で、境内に建立された台徳院殿霊廟は拝殿と相之間(渡り廊下)、本殿の3つの建物が縦に連なる「権現造り」。拝殿と相之間は枯淡な和様建築。本殿は極彩色を施した禅宗様が取り入れられためずらしい折衷様式の霊廟として知られる。

 それ以前の桃山時代の霊廟は和様、台徳院殿霊廟を模して再建された日光東照宮は禅宗様だが、桃山と江戸をつなぐ建築様式の歴史には未解明な点が多い。霊廟はその謎を解くともいわれる。しかし、台徳院殿霊廟は空襲で焼失。戦前に来日した外国人には日光東照宮よりも人気だったというが、戦後70年の間にその存在は忘れられていった。

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