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【解答乱麻】生きた言葉で語る指導を バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志 

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【解答乱麻】
生きた言葉で語る指導を バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志 

 自分の考えを持ち、発信することのできる人材を育成することは、これからの教育にとって大きなテーマだ。10歳から15歳の子供たちを教育するバッカーズ寺子屋では、スピーチ指導を重視している。毎年、苦労するのは、子供たちに強固に染みついている3つの習慣-(1)書いてきた原稿を読む(2)原稿を暗記して話す(3)それらしい良いことを言おうとする-を如何(いか)にして払拭するかだ。

 原稿を読むことは、紙きれを相手として話すことだし、暗記したことを話すのは自分の記憶と対話することでしかない。いずれも目の前の人間を尊重し、心から自分の思いを伝えようとはしていない。「書き言葉」と「話し言葉」では言語としての機能が異なるため、「書き言葉」で話せばかたくて舌に乗らず、自分の信念や人間らしい感情などは伝わらない。また「それらしい良いこと」を語っても伝わるのは「自分を良く見せようとの作為」や「自分の考えを持たぬ空虚さ」でしかない。

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