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【広角レンズ】「東大ハチ公物語」「コミック」…ユニークな教養書、続々 活況呈する「大学出版会」 

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【広角レンズ】
「東大ハチ公物語」「コミック」…ユニークな教養書、続々 活況呈する「大学出版会」 

大阪大学出版会の岩谷美也子編集長(手前左)と、同会のスタッフら =大阪府吹田市

 大学で使う教科書や、学術書などを主に刊行する大学出版会。“地味で堅い”イメージを持たれがちだが、最近は一般読者を意識したユニークな教養書の刊行で注目を集めている。また、出版会自体の新設も相次いでおり、意外な活況を呈している。(磨井慎吾)

“全国初”コミック

 大阪大学出版会(大阪府吹田市)は昨年12月、『コミック証明の探究 高校編!』を刊行した。阪大大学院の日比孝之教授が平成23年に出した文系学生向け数学教科書『証明の探究』を原作とし、物理学者でイラストも描ける門田英子さんが恋愛ストーリーの漫画に仕立てたものだ。

 同会いわく、「大学出版会が漫画を出すのは、おそらく全国初ではないか」。たしかに、お堅いイメージの大学出版会と恋愛漫画のイメージは、なかなか結びつかない。編集を担当した栗原佐智子さんは「漫画化は日比教授から提案されたアイデア。でも漫画編集は初めてで、コマ割などゼロから学びました」と笑う。

 同会は昨年2月にも、阪大の授業をもとにした『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問-穴からのぞく大学講義』を刊行。ネットで流行したジョークに対し、阪大教員13人が工学、化学、法学など専門分野から大まじめに挑んだ内容。ユニークな内容が反響を呼び、発行部数1万6千部のヒットとなった。

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