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【近ごろ都に流行るもの】「神棚」祈りと道徳の空間が現代の暮らしに戻る!?

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【近ごろ都に流行るもの】
「神棚」祈りと道徳の空間が現代の暮らしに戻る!?

小さな一社宮にお札を納め、「大きさよりも、きちんと神様をお祭りする心が大切」と前田裕平社長 =台東区「みす平總卸店」

 核家族化や住まいの洋風化で珍しくなっていた家庭の神棚が復活してきた。シンプルで小型の「モダン神棚」が需要を開拓する一方、老舗神棚店には「正しい祭り方を教えて」との相談が多数寄せられている。近年の婚活やパワースポットブームで神社参りが流行し、一昨年の伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮効果で、神社でいただいたお札を祭る神棚の需要が急上昇。日本の心を象徴する清らかな祈りの場は、現代の暮らしに安らぎをもたらしている。(重松明子、写真も)

 とりあえず本棚に立て掛けたお札に、ふとよぎる不安。やっぱり本棚じゃなくて神棚にあるべきよね…。

 何をするにもまずは「ウェブで検索」の時代。ネットショップの神棚販売が好調だ。楽天市場では「この1年間で取り扱い、売上げともに大幅にアップ」と広報担当。現在5500点の神棚を扱っているが、「昔ながらの神棚とともに、軽量小型で取り付け簡単、インテリア感覚のモダン神棚が、賃貸住宅や女性の需要を取り込んでいます」。

 東日本大震災の被災地、福島県いわき市の木工職人集団「もこのこ」が制作した「かみだな」(送料税込み2万5500円)も縦28センチ×横12センチの超ミニマム。一昨年2月のネット発売以降約1000個が売れ、在庫切れも起きる人気だ。

 昨年末から販売を始めた産経ネットショップでも、「2カ月で約50個、百万円以上を売上げる予想外のペース。40~60代男性を中心に、30~40代女性、オフィスと需要は幅広い」。

 3月末には、会津塗りで仕上げた15万円(税・送料込み)の神棚も発売する。この「新しいカタチの神棚」の呼びかけ人、もこのこ事務局の大平祐子さん(47)は、「私自身、自宅に和室がないので神棚もなかったが、大震災を経験したことで、家の中に祈りの場所を切望するようになった」という。

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