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【瞬】秋田公立美術大学准教授・大谷有花 大地に根を張る「つばき」

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【瞬】
秋田公立美術大学准教授・大谷有花 大地に根を張る「つばき」

「はなすがた Tsubaki S-I」

 うさぎなどをモチーフに黄緑やピンクなどカラフルで明るい色彩の油彩画で人気の大谷有花(ゆうか)(37)。

 西洋的なイメージが強かったが今月、東京の日本橋高島屋で発表した作品は大きく変貌した。ハナショウブやスイレンなど花を描き始めた。色彩はどちらかといえば渋めで、落ち着いた日本画のような味わい。「はなすがた Tsubaki S-I」もそんな作品。黒の背景からピンクの花が咲く。絵筆の筆触は消され、滑らかな絵肌は漆のような風合い。生への喜びと同時に妖しさが漂う。洋画のイメージはうせたものの日本画ではない。和洋折衷といったところだろうか。

 大谷は神奈川県に生まれ、多摩美術大学大学院を修了。平成22年に具象画家に与えられる絹谷幸二賞を受賞した。2年前から秋田公立美術大学の准教授として後進の指導にあたっている。

 秋田赴任前までは日常生活の中で得たイマジネーションを基に創作、物語性を感じさせるポップな作品に取り組んできた。現実の花に目を向け始めたのは昨年からだ。「秋田は海と山に囲まれ日本の原風景が残っていて、季節がはっきりしているのがいい」。都会から自然の中へ飛び込んだことで、自然へと目が向けられたのかもしれない。

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