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【美の扉】「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」 連綿と流れる琳派の美

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【美の扉】
「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」 連綿と流れる琳派の美

MOA美術館の依頼により制作され、同館で初公開された杉本博司「月下紅白梅図」。平成26(2014)年、個人蔵

 現代作家はどうか。矢代さんによれば「琳派を意識してはいない」とコメントしつつも、「日本美術の本質を追求すれば琳派的になる」と語る出品作家が多かったという。

 会田誠(49)の「群娘図’97」を見て、琳派を想起する人は少ないだろう。しかし東京の女子高生と修学旅行中の地方の中学生を横一列に描いた構図といい、群娘をぐんじょう-群青と読ませるあたり、「燕子花図」を意識していると思われる。

 杉本博司(66)の「月下紅白梅図」は初公開の新作。「紅白梅図」をデジタル撮影し、最新技術で原寸大に仕上げたプラチナ・パラジウム・プリントの作品という。「紅白梅図が夜の情景の中でどう見えるかに挑戦した」。昨年末の記者会見で杉本はこう話していた。金箔と銀箔(川の部分)による光琳の紅白梅を、プラチナで本歌取り。満月が川面に映り込んでいると想定し、水流をやや明るく輝かせている。

 この水流こそ、汲めども尽きない日本美術の源泉-琳派そのものに思えてくる。(黒沢綾子)

 ■節目ごとに注目

 尾形光琳は没後、彼の芸術を追慕する人々によって節目ごとにクローズアップされてきた。

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