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【iPS細胞】パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

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【iPS細胞】
パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

iPS細胞によるパーキンソン病治療

 ◆高精度で細胞選別

 期待される効果について、高橋教授は「再び自分の意思で体を動かせるようになること」と話す。ただ、病気の進行を止められるかどうかは不明で、ドーパミンが再び放出されなくなる可能性もある。

 リスクはどうか。最も懸念されるのは移植の際に未分化の細胞が混じり、脳内でがん化することだ。だがサルなどを使った実験では、がん化は起きていない。万一、起きた場合は放射線治療や切除を行う。細胞の移植は、脳外科の手術としてはそれほど難しくないという。

 移植には数百万個の細胞が必要だが、神経幹細胞は増殖する性質があり、胎児細胞移植のような量的な問題は生じない。高橋教授らは移植に必要な細胞だけを大量に得る高精度の選別法を開発し、動物実験で効果を確認しており、臨床研究に応用する予定だ。

 6月にも京大の審査委員会に計画を申請。来年初めにも厚生労働省に申請し、安全性などの審査を受ける。順調に承認されれば来年4~9月に研究を開始。17年春にも京大病院で最初の移植を行う。

 臨床研究の終了後、健康保険の適用前でも保険診療と併用できる先進医療を18年度にも開始。他人のiPS細胞から作ったドーパミン神経細胞を再生医療製品として使うための治験も、早ければ16年度に始める計画だ。

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