産経ニュース

【iPS細胞】パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【iPS細胞】
パーキンソン病治療へ京大が6月にも計画申請 目の病気に続く臨床応用

iPS細胞によるパーキンソン病治療

 ◆血液から作製

 欧米では妊娠中絶された胎児のドーパミン神経細胞を患者に移植する治療が行われてきた。スウェーデンで初の移植が行われた1987年以降、400例以上が実施され、10年以上の長期にわたって症状が改善する効果も報告されている。

 しかし、胎児を使う倫理的な問題に加え、移植には患者1人当たり4~10体の胎児が必要。不要な細胞が混入すると、意図せずに手足が動く合併症が起きる課題もあった。

 そこで期待されるのが、万能細胞からドーパミン神経細胞を作って移植する再生医療だ。欧米では胚性幹細胞(ES細胞)の応用が検討されているが、他人の受精卵を使うES細胞と違って、iPS細胞は患者自身の細胞から作れる利点があり、高橋教授が初の臨床研究を目指している。

 計画ではパーキンソン病のうち、遺伝子の異常が原因ではない孤発(こはつ)性と呼ばれるタイプで、薬の投与でもある程度、効果がある患者6人を対象とする。

 患者の血液を採取し、約10カ月かけてiPS細胞を作製。これを培養して神経細胞の元になる神経幹細胞などの塊を誘導する。さらにドーパミン神経細胞になる前段階の前駆細胞に分化したものを選別し、患者の線条体に移植して効果や安全性を確かめる。

「ライフ」のランキング