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【中高生のための国民の憲法講座】第79講 日本は「弱いほうがよい」か 長尾一紘先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第79講 日本は「弱いほうがよい」か 長尾一紘先生

即席でも内容はいい? 戦後70年の節目に改めて憲法について考えてみましょう(イラスト 今泉有美子)

 日本国憲法は、GHQ(連合国軍総司令部)がその占領目的を達成するために作成したものです。したがって、日本国憲法を理解するためには、GHQの占領目的を知る必要があります。

 「占領目的」については、(1)平和と民主主義を日本に広めるためとみる立場、(2)日本の恒久的弱体化をはかるためとみる立場-があります。

 いずれが正しいか、を考えるためには、つぎの2点に留意する必要があります。

 2つの政策

 第1に、アメリカには、伝統的に2つの対日政策があります。ウイーク・ジャパン(日本は弱いほうがよい)とストロング・ジャパン(日本は強い方がよい)がそれです。

 アメリカが日本をライバルとしてみるときには、前者の政策がとられます。アメリカが日本を、ロシア(ソ連)、中国など、大陸における強大な軍事国家に対する「防波堤」とみるときには、後者の政策がとられます。アメリカの対日政策は、この2つの政策の間を揺れ動いてきました。

 日露戦争のときには、ストロング・ジャパンの政策がとられました。ロシアの満州、朝鮮、中国(北支)への進出、そして太平洋への進出をおそれたからです。その後、日露戦争で日本が勝利するとウイーク・ジャパンの政策がとられるようになりました。

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