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【STAP問題】「STAP現象の確認に至らず、検証計画を終了」理研が発表

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【STAP問題】
「STAP現象の確認に至らず、検証計画を終了」理研が発表

1月、STAP細胞について発表する小保方晴子氏=神戸市中央区

 STAP細胞の有無を調べている理化学研究所は19日、小保方晴子研究員(31)が検証実験でSTAP細胞を作れず、論文の内容を再現できなかったと発表した。理研は来春まで続ける予定だった検証実験の打ち切りを決定。STAP細胞の存在は事実上、否定されることになった。

 理研はSTAP細胞の有無に決着をつけるため、小保方氏自身による検証実験を7月に許可。小保方氏は論文(撤回済み)と同じ手法で作製に取り組み、期限の11月末に終了した。

 実験では万能性の目安となる遺伝子が働くと、細胞が緑色に光るように遺伝子操作したマウスを使用。白血球の一種であるリンパ球を採取し、弱酸性の溶液に浸してSTAP細胞の作製を試みた。

 計48回の実験を行った結果、緑色に光った細胞もわずかにあったが、いずれも明確な万能性遺伝子の働きは確認できず、STAP細胞は作れなかった。

 作製した細胞を別のマウスの受精卵に注入し、胎児の全身の細胞に分化する万能細胞の特徴を示すか調べた。1615個の受精卵に細胞を注入したが、いずれも万能性は確認されなかった。

 小保方氏が参加せず、独立して細胞の有無を調べてきた理研の検証チームは8月の中間報告で、細胞を作れなかったと発表。小保方氏の結果を受け、検証チームも来年3月までの期限を待たずに実験の打ち切りを決めた。

 STAP論文は多くの誤りが判明して7月に撤回され、科学的な根拠を失っている。理研は来年1月にも論文の新たな疑義について追加調査の結果をまとめ、小保方氏に対する懲戒処分の審査を再開する。

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