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【知ってる?!】健康と美の鍵「エクオール」(1)更年期世代の救世主

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【知ってる?!】
健康と美の鍵「エクオール」(1)更年期世代の救世主

エクオール産生菌を持つ人の割合

 日本人の食卓に深く根付いてきた大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養豊富だ。特に胚芽部分に含まれるフラボノイドの一種「大豆イソフラボン」は、更年期症状の改善や美肌などに効果があるとして人気が高い。

 閉経の前後10年間で女性ホルモンのエストロゲンが激減するため、この年代の女性は不調が表れやすい。約6割がほてり、発汗、肩こり、頭痛やめまいなどの不調を訴え、約3割は日常生活に支障をきたすとされる。いわゆる更年期障害だ。

 大豆イソフラボンはエストロゲンに似た働きをし、更年期障害を改善するとされるが、効果には個人差も大きく、有用性を疑問視する声もあった。近年の研究で、大豆イソフラボンの作用メカニズムの解明が進み、更年期障害の軽減には特定の腸内細菌によって大豆イソフラボンから産生される「エクオール」に秘密があることが分かった。

 残念ながら、エクオールを産生するのに必要な腸内細菌を持つ日本人は約半数。残り半数の人はせっせと大豆を食べても、大豆イソフラボンの恩恵を十分に受けることができない。腸内にエクオールの産生菌を持つかどうかは、食生活の影響が大きいと考えられ、産生者の割合には地域差がある。

 エクオールを産生できるかをチェックするサービスがあるほか、生み出せない人のために、サプリメントが販売されている。(取材協力 東京医科歯科大学・麻生武志名誉教授)

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