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陛下、晩餐会で「親善に心尽くす」 オランダ国王は大戦被害に言及

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陛下、晩餐会で「親善に心尽くす」 オランダ国王は大戦被害に言及

宮中晩さん会で、オランダのウィレム・アレクサンダー国王と乾杯される天皇陛下=29日夜、宮殿・豊明殿(代表撮影)

 皇居・宮殿で29日夜、天皇、皇后両陛下が宮中晩餐(ばんさん)会を催し、オランダのアレクサンダー国王夫妻を歓待された。安倍晋三首相夫妻ら両国関係者約160人が出席。皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方も陪席し、フランス料理を楽しみながら懇談された。

 陛下は乾杯に先立ち、先の大戦により「友好関係が損なわれたことは誠に不幸なこと」とした上で「私どもはこれを記憶から消し去ることなく、これからの二国間の親善に更なる心を尽くしていきたいと願っています」とあいさつされた。

 続けて、国王は大戦中に日本軍がオランダ植民地のインドネシアに侵攻し、自国の兵士らが抑留された過去に言及。「わが国の民間人や兵士が体験したことを忘れることはできません。戦争の傷跡はいまなお多くの人々の人生に影を落とし、犠牲者の悲しみは今も続いています」と訴えた。

 ただ、日本国民も大戦で苦しみを経験したことに理解を示し、互いの苦痛を認識することが和解の土台になると指摘。「両国の多くの国民が和解の実現に向け全力を尽くし、双方の間に新しい信頼関係が生まれました」と述べ、両国間の良好な関係性を強調した。

 宮中晩餐会には、療養中の寛仁(ともひと)親王妃信子さまも11年ぶりに出席された。常陸宮さまは風邪気味のため、欠席された。

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