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【高松宮殿下記念世界文化賞】個別懇談会で創作にまつわるエピソード披露

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【高松宮殿下記念世界文化賞】
個別懇談会で創作にまつわるエピソード披露

 14日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で開かれた世界文化賞合同記者会見に集まった第26回受賞者は、報道陣との個別懇談会に臨み、創作にまつわるエピソードなどを披露した。

 合同会見では話を手短にまとめた絵画部門のマルシャル・レイスさん(78)だったが、懇談会では立て板に水。1970年以降は注目される機会が少なく「ラストサムライのような気持ちでいた」と心境を吐露。今年、パリでの回顧展に約30万人を集め復活を印象づけた。「新聞を開けばおぞましい話ばかり。だからアーティストの役割は重要なのです。絵画は鉛筆1本で世界を、神聖さを表せる」と芸術論を熱く語った。

 彫刻部門のジュゼッペ・ペノーネさん(67)は、自然木をモチーフにしたブロンズ作品について「木は完全な彫刻。自分の姿で体験を記録している。1枚1枚の葉、1本1本の根が意味をもつ」と説明。自作も「年月がたつと酸化し、木と似た色合いになる」と、自然の造形を敬って創作していると明かした。また「日本人は道具を愛情を持って使う。形が美しいだけではなく思想がある」と日本文化に敬意を示した。

 建築部門のスティーヴン・ホールさん(66)は、福岡市内に建てた「ネクサスワールド・スティーヴン・ホール棟」について「私の建築の代表的モデル。今後もこういう仕事をしていきたい」と語った。会場には、同棟に20年以上住んでいる建築家、古家俊介さん(34)が駆けつけ「私の仕事の礎は、ホールさんがデザインした光と影で形成されている」とあいさつ。これにはホールさんも驚き、今後の交流を約束していた。

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