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【聞きたい。】ナガオカケンメイさん 『デザイン物産2014』

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【聞きたい。】
ナガオカケンメイさん 『デザイン物産2014』

 ■「感覚の進化をみてみたかった」

 日本各地には、風土や人にはぐくまれた物産がある。息の長い定番もあれば、伝統を継承しつつ進化させたものも多い。

 47都道府県ごとに、「工芸」「食品」の2分野で、それぞれ「原点のデザイン」と「進化させたデザイン」を並列で見せた本。つまり各県につき計4点を厳選。現在、東京・渋谷ヒカリエ内「d47ミュージアム」で開いている同名の展覧会内容を書籍化した。

 主目的は物産紹介ではない。「デザインには良い部分を継承し、悪い部分を捨てる“整理整頓の力”がある。その力はいま、どうなのか。日本のデザイン感覚の進化を、物産を通じてみてみたかった」

 例えば富山・高岡の仏具。真鍮(しんちゅう)のきらびやかな輪灯(りんとう)と、モダンな栓抜きはいずれも、同じ老舗メーカーが高度な技術を生かしつくったものだ。また、静岡・西伊豆伝統の保存食「潮かつお」は、より食べやすい焼身の瓶詰に。現代のニーズに合わせて形状やパッケージを変えた例が多い。

 中には進化版より昔からの定番に軍配を挙げたくなるものも。「それもいいんです。新しいものが古いものを否定してはいない。変わるものと変わらないものを、いつの時代も並走させることで『ロングライフデザイン』になる」

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