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【中高生のための国民の憲法講座】第63講 あるべき衆院の選挙制度は 石田榮仁郎先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第63講 あるべき衆院の選挙制度は 石田榮仁郎先生

衆議院も参議院も同じような選挙制度。改革が望まれます

 ◆廃止すべき「敗者復活」

 この制度導入後最初の平成8年総選挙での84人の敗者復活議員の内訳は、次点(第2位)56人、第3位22人、第4位5人、第5位1人でした。次点はまだしも、小選挙区で投票した有権者に「ノー」を突き付けられながら、第4、5位でも当選する仕組みには問題があると思いませんか(供託金没収基準の当該選挙区有効投票総数の10分の1以下は、その後さすがに当選無効となりましたが)。

 この惜敗率で争う敗者復活制度は、国民とりわけ有権者にとって極めて分かりにくい制度であり、一刻も早く廃止すべきだと考えます。

 そこでこの際、現行比例代表制を廃止して、わが国の議院内閣制のモデル国たるイギリス下院と同じ単純小選挙区制とし(ちなみにアメリカ・フランスも小選挙区制)、定数を330人(現行480人の3割カット)とする私案は、皆さんどのように思いますか。

 有権者に顔が見える、すなわち有権者が選びたい人を選ぶ、まさに「民意の反映」たる衆院にふさわしく、また議院内閣制をとるわが国において政治の安定・円滑な政権交代にふさわしい制度であると考えます。

 民意の正確な反映なら比例代表制だとの主張が必ず出てきます。しかし、衆院の場合、当選順位があらかじめ作られた名簿に拘束される拘束名簿式なので、比例名簿は党本部で作成したものであり、各党本部の思惑が入り込む余地が多分にあります。しかも比例代表は小党分立(最近の国政選挙では12から13の政党が乱立)を招き、政治の不安定を引き起こす問題があります。

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