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【くらしナビ】「えのき氷」で生活習慣病の予防・改善に

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「えのき氷」で生活習慣病の予防・改善に

 えのき茸をペースト状にし、煮詰めて凍らせた「えのき氷」が生活習慣病の予防・改善に効果があると注目されている。日本きのこ学会会長の江口文陽・東京農業大学教授が、JA中野市(長野県中野市)との共同研究で実証した。

 糖尿病の境界領域の60人に対し3カ月間の臨床実験を行った。えのき氷を摂取したグループに、2カ月目から血糖値や糖尿病関連項目値が減少する改善作用を確認。また3カ月間の摂食終了後、えのき氷を食さないと改善前の値に戻ってしまい、継続的に摂取する必要があるとわかった。

 えのき茸は、成分のキノコキトサンに余分な脂肪分を排泄(はいせつ)させる効果がある。しかし、細胞壁が硬いため「せっかく摂取しても、40~50%の成分がそのまま排出されてしまう」と江口教授。そこで、えのき茸をえのき氷に加工することで、腸からの栄養吸収率がアップする。とろみがあるため小さい子供でも高齢者でも食べやすい。

 このほか、内臓脂肪の減少や血圧の安定、血液がさらさらになる、冷えの改善、便秘解消なども期待できるという。また、アレルギー予防になることも実証されている。

 えのき氷はJA中野市が販売しているが、自家製も可能。えのき茸300グラムに対し水100グラムで製氷皿約2枚分となる。1日当たりキューブ3個分(約90グラム)摂取するといい。和洋中の料理に合うが、みそ汁や炊き込みご飯などで試してから次の料理に挑戦する人が多い。冷たいヨーグルトとバナナを混ぜスムージーにすると、夏のドリンクにもなる。(宇山公子)

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