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人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

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人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

米ニューヨーク・マンハッタンで、太陽が大通りの延長線上のビルの谷間に沈む「マンハッタンヘンジ」の様子をスマートフォン等に収めようとする人々。しかし、強力な太陽風の直撃を受ければ、撮影どころではなく、機器が破壊されるのは必至だ=7月11日(ロイター)

10年以内に確率12%

 過去に発生した太陽風で最大規模だったのは、「キャリントン・イベント」と命名された1859年の太陽風で、この時は激しい磁気嵐を誘発し、各地の発電所で火災が起きた。さらに普及し始めたばかりだった電報のための通信機器も回線がショートし、使いものにならなくなったという。

 NASAは2年前の太陽風の規模は「キャリントン・イベントと少なくとも同レベルか、それ以上」としている。また、1989年の太陽風は2年前のものの約半分の威力だったが、カナダのケベック州一帯を停電させた。

 気になるのは今後の太陽風の来襲だが、太陽風に関する研究結果を米科学誌「宇宙天気」に今年2月に発表した物理学者のピート・ライリー氏は、今後10年以内にキャリントン・イベントと同規模の強力な太陽風が地球を直撃する確率は12%と分析している。「過去50年の太陽風の記録を分析した結果、導いたのが12%という数字だ。当初は確率がとても高いことに自分でもかなり驚いたが、正確で誇張のない数字だと言える」とライリー氏は述べている。

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