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人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

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人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

米ニューヨーク・マンハッタンで、太陽が大通りの延長線上のビルの谷間に沈む「マンハッタンヘンジ」の様子をスマートフォン等に収めようとする人々。しかし、強力な太陽風の直撃を受ければ、撮影どころではなく、機器が破壊されるのは必至だ=7月11日(ロイター)

 NASAによると、2012年7月23日に発生し、地球の公転軌道上を秒速約3000キロ(通常の太陽風の4倍の速さ)で駆け抜けた太陽風は、過去150年間で最も強力なものだった。軌道上の位置は地球が1週間前に通過した地点であり、NASAの研究員で米コロラド大学・大気宇宙物理学研究所のダニエル・ベーカー教授は「何が起きているかを理解している人はほとんどいなかったが、私たちはとてつもない幸運で難を逃れた。太陽風の直撃を受けていれば、今でも後始末に追われ、復旧には何年もかかったであろう」と話している。

 直撃されれば、電力網と通信網は地球規模で壊滅的なダメージを受け、スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどの電子機器も破壊されていたとみられる。NASAはその際の経済的損失を2兆ドルと算出し、これは2005年8月に米南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害額の20倍にもなるという。

今後10年以内に強力な太陽風が地球を直撃する確率は…

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