産経ニュース

人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

ライフ ライフ

記事詳細

更新


人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

米ニューヨーク・マンハッタンで、太陽が大通りの延長線上のビルの谷間に沈む「マンハッタンヘンジ」の様子をスマートフォン等に収めようとする人々。しかし、強力な太陽風の直撃を受ければ、撮影どころではなく、機器が破壊されるのは必至だ=7月11日(ロイター)

 2年前に太陽から強力な太陽風が放出され、地球をかすめたが、もし地球を直撃していれば、「全世界が被る経済的損失は2兆ドル(約200兆円)にも及び、現代文明を18世紀に後退させる」ほど威力があるものだったことが分かり、米航空宇宙局(NASA)が発表した。NASAは報告書の表題を「ニアミス:2012年7月の巨大太陽風」とし、もし放出が1週間早かったら地球を直撃していたと指摘している。まさに人類は、暗黒時代に陥りかねない危機一髪の状況に遭遇していたのである。

過去150年間で最強

 太陽風とは、太陽で非常に大規模な太陽フレア(火炎=黒点付近が爆発的に明るさを増す現象)が発生した際に放出される高速度の荷電微粒子流のことで、主に陽子と電子から成る。含まれる電磁波、粒子線、粒子などが、地球上や地球周辺の人工衛星などに被害をもたらすことで知られ、もし地球を直撃した場合、電力網、通信、位置測位システムの広範な停止が想定されている。

「太陽風の直撃を受けていれば…復旧には何年もかかり」

「ライフ」のランキング