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【自作再訪】半藤一利さん「日本のいちばん長い日」 歴史の「ウソ」常識で判断

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【自作再訪】
半藤一利さん「日本のいちばん長い日」 歴史の「ウソ」常識で判断

 《『日本のいちばん長い日』は当初、販売上の都合で著名ジャーナリストの大宅壮一の名を借り出版。平成7年の「決定版」から、本来の著者である半藤さんの名で刊行された》

 当時、月刊「文芸春秋」編集部次長で忙しかったのですが、終戦20年の夏に出版せよという社命のようなものを受けて、昭和40年3月ごろから書き始めました。土日に取材、毎朝4時に起床し、出社前の7~8時ごろまで執筆していました。いま考えると、終戦20年という時期はよかった。まだ存命者が多く、記憶もしっかりしていましたから。

 もともと、社内で「太平洋戦争を勉強する会」を主宰していまして。きっかけは新入社員時代、戦記物で有名な軍事記者、伊藤正徳さんのアシスタントをした経験です。旧軍人たちに会って話を聞き、取材原稿として伊藤さんに渡すと「この人はウソをついているよ。この時にこんな立場にはいない人だよ」などと教えてくれた。指導を受けるうち、取材というのはこちらもある程度勉強しておかないと相手の話のウソを見抜くことができないと思い、調べ始めたところ、昭和史は面白いなと感じるようになりましたね。

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