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【父の教え】俳優 金田賢一さん 「役者ぶるな、外見ばかり取り繕うな」

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【父の教え】
俳優 金田賢一さん 「役者ぶるな、外見ばかり取り繕うな」

 賢一さんは中学時代、野球をしたことがある。「やってみたら下手。(野球で)日本で一番勝った父を見て、あそこまでいくのは無理だと思っていた。家族にとって野球は厄介もので、勝てばいいけど、負けたらつらい。父からの勧めはなかったし、『やる』と言ったときも喜んでいないようだった」

 賢一さんに転機が訪れたのは高校2年生のときだ。正一さんが友人の俳優、長門裕之さんの名前を出し、「映画、出ないか。夏休みだからやってこい。良い経験だ」と言い出した。芸能界には関心はなかったが、長門さんが製作に関わった映画「正午なり」に主演。その後もテレビドラマの主演が2本連続で決まり、俳優業が仕事になった。

 ある日、賢一さんが仕事から帰宅した姿を見て、正一さんは「夜にサングラスかけて帰ってくるな。芸能人らしくぶるな。豚もおだてりゃ木に登る、舞い上がっちまうから気をつけろ」。「中身がないのに外見ばかり取り繕うな、との意味だと思う。体験して振り返ってみて、後から同調したり反発したり。親になったから分かることもある。親の教えはそういうもの」

 キャリアを積み上げた賢一さんは平成19年、朗読ユニット「朗読三昧」を結成。年2回の自主開催でスタートした。そんな中、山梨で公演予定があると知った正一さんは、巨人の元監督で甲府出身の堀内恒夫さん(66)に公演チラシを手渡したことを知った。「客が入らなきゃ大変だろ、と言われました。週1回、実家の様子を見に行くと、『飯、食ったか?』。いつまでたっても子供の生活や体が心配なんでしょうね」

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