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【解答乱麻】教育は生徒観を磨くことから バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

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【解答乱麻】
教育は生徒観を磨くことから バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

 バッカーズ寺子屋は今年10期目を迎える。日本の若者の内向き志向が指摘される中、卒塾生たちは高い志を胸に海外を含めた多様な進路に進み、実に頼もしい。

 わずか1年間の学びにもかかわらず、9年たった今でも卒塾生のみならず保護者の方からも卒塾後の成長と活躍ぶりを報告していただけることは大変にうれしい。

 塾生・卒塾生は、東京が約200名、九州が約140名になった。10歳から15歳の多感な時期に、企業のトップたちから直接薫陶を受け、人として大切なプリンシプルを心に刻み、切磋琢磨(せっさたくま)できる生涯の仲間を得た卒塾生たちは、必ず日本の未来に貢献してくれるだろう。手間暇かけた手作りの教育が、一度に教育できる人数は少なくとも、結果として大きく実を結ぶことを実感している。

 卒塾生・保護者との人間的つながりは、私がかつて高校教師として卒業までの3年間で育んだものよりもはるかに強い。これは成績や進学を通して子供を見ず、あくまでも「人として何が大切か」をテーマとした教育をしているからだ。肩書や上下関係で接するのではなく、日本の未来を担う「同志」として、また、共に学ぶ者として、同じ土俵に立つ意識が志縁的集団を作る。寝食を共にし、共に汗を流すことも、互いの信頼と敬愛の心を育む上で大切だ。

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