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【いいたて通信(4)】「人生が落ち着くかと思った」飯舘村にはすべてがあった…

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【いいたて通信(4)】
「人生が落ち着くかと思った」飯舘村にはすべてがあった…

 「いまだに仮設住宅に住むことになるとは」

 福島県飯舘村から避難している女性がそう話していた。東京電力福島第1原発事故から2年半が過ぎた。さまざまな問題が解決されないまま時間だけが過ぎていった。今年も残すところあと4ケ月弱となり、また厳しい冬がやってくる。

 今年1月ごろから、同窓会の準備を進めてきた。平成10年3月に卒業し、成人式で集まることはあったが、その後、何をしているのか連絡を取ることもなかった同級生たちが飯舘村にいまどんな思いを抱いているのかが気になった。

 飯舘中学校の卒業アルバムの巻末に載っている卒業生全員の住所をもとに、避難していることは承知の上で、127人に手紙を送った。

 半分以上が「避難先が不明であること等により、お届けできませんでしたので、お返しします」と返送された。

 フェイスブックや友人から教えてもらった連絡先に送ったが、現在でも数人とは連絡が取れていない。

 それでも、連絡が取れた友人たちはみな非常に協力的で、同窓会の準備がどんどん進んでいった。なによりも十数年ぶりだというのに自然体で、話が尽きないのは本当にうれしいことだった。

 飯舘村に住んでいた友人たちは県内外に避難を余儀なくされた。住んでいなかった人も直後に高速道路が不通の中で東京からレンタカーを借りて両親を迎えに来たり、復興イベントを主催したりしていた。

 その友人たちが近況と村への思いを話してくれた。

 飯舘村から福島市にある3DKのアパートに避難している同級生の北山佳那さん(30)に会いに行った。

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