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【あんしん!ペットライフ】(16)ペットからうつる病気

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【あんしん!ペットライフ】
(16)ペットからうつる病気

 動物から人に感染する病気は「人獣共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれ、ペットや野生動物が感染源となっています。2週間ほど前に台湾で発生した「狂犬病」もその一つ。そのほか、主なものは、ペットの糞(ふん)便から感染する「犬・猫回虫症」▽猫の糞便などから妊婦に感染すると胎児に障害をもたらす「トキソプラズマ症」▽犬・猫の口の中にいる常在菌で、人に感染すると皮膚の化膿(かのう)や呼吸器疾患などを起こす「パスツレラ症」▽皮膚に感染するカビで脱毛や皮膚炎を起こす「糸状菌(しじょうきん)症」▽鳥からうつる呼吸器疾患「オウム病」-などがあります。

 感染経路は、経口(なめられたりして病原体が口から入る)▽接触(抱っこなど)▽空気(せきやくしゃみで病原体が空気中に飛び散り、吸い込む)▽媒介昆虫(蚊やダニなどが媒介する)▽咬傷(こうしょう)(咬(か)まれたりひっかかれたりした傷口から感染)-などです。

 予防方法は、同じスプーンなど使って食べ物を与えたり、キスをしたりしない▽糞便処理やトイレ掃除をした後の手洗い▽ペットの飼育環境の掃除▽ペットと家族の定期的な健康診断▽ノミやダニなどの外部寄生虫の予防-などです。

 また、米国を中心にサルモネラ感染によるペットフードのリコールが発生し、2012年には人間への感染例も報告されました。日本でも念のため、ペットフードを触った後もよく手を洗い、開封後の保存は他の容器に移し替えず、パッケージをそのまま利用する、などの注意が必要です。

 ご家族の中で体の弱い方や年寄り、乳幼児、妊婦がいる場合は、特に注意が必要です。ご家族とペットがともに安全で健康に暮らすために、ズーノーシスの知識を身に付けてください。(アニコム損保 獣医師 井上舞)

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