産経ニュース

昆布ヨウ素 豪で健康被害の集団訴訟 習慣の違い、過剰摂取の形に

ライフ ライフ

記事詳細

更新


昆布ヨウ素 豪で健康被害の集団訴訟 習慣の違い、過剰摂取の形に

 日本で製造された豆乳を飲んで健康被害が出たとして、豪州で販売業者などを相手取った集団訴訟が起きている。豆乳に含まれていた昆布の高濃度のヨウ素(ヨード)が原因とみられる。日常的に昆布を食べている日本人には問題ない量でも、摂取量が少ない欧米人では急な過剰摂取で健康被害が起きる可能性があるという。昆布や海藻を食べる日本食は海外でも健康的な食事として注目されるが、専門家は「安易な食文化のグローバル化は避けるべきだ」と警鐘を鳴らしている。(平沢裕子)

 ◆10人の甲状腺障害

 豆乳は豪州の健康食品会社「スパイラル・フーズ」(本社・メルボルン)の依頼で、日本の食品会社「マルサンアイ」(愛知県岡崎市)が製造し、「ボンソイ」の製品名で豪州のスーパーなどで販売。しかし、2009年12月、豪ニュージーランド食品基準局に「高濃度のヨウ素が含まれる」と指摘され、リコール(自主回収)。きっかけは子供1人を含む10人の甲状腺障害だった。集団訴訟は、同様にボンソイを飲んで甲状腺に異常が出た人たちが起こしている。

 当時のボンソイにはスパイラル社の要請で昆布を使用していたが、リコール後、昆布は使用していない。輸出を担当した「むそう商事」(大阪市北区)は「豆乳をおいしくするため、塩の代わりに昆布を使っていた。昆布は日本古来の食品で日本人は日常的に食べており、ヨウ素の問題は認識していなかった」と打ち明ける。

「ライフ」のランキング