問題冊子ページ数増加、初の「全て選べ」問題で難易度アップ 正答率1%未満も 大学入学共通テストの試行調査 

 
都内の高校で行われた「大学入学共通テスト」導入に向けた試行調査(プレテスト)=11月13日、東京都目黒区(佐藤徳昭撮影)

 大学入試センターは4日、現行のセンター試験の後継で平成32年度に導入する「大学入学共通テスト」の課題検証に向け、11月に実施した試行調査(プレテスト)の問題と正答率の速報値を公表した。複数の文章や資料をもとに答える問題を多く設け、全体的に問題冊子のページ数が増加。マークシート方式では初めて正しい選択肢を全て選ばせる形式も出題されたが、正答率が1%を切るケースがあるなど難易度は上がった。センターは本番に向け「必要なデータは得られた」としている。

【問題と正解はこちら】
国語 数学I・数学A 数学II・数学B 世界史B 日本史B 地理B 現代社会 物理 化学 生物 地学 正解表(全科目)

 調査は11月13~24日まで実施され、全高校の約38%に当たる国公私立1889校、延べ約17万8千人の生徒が参加。マーク式問題の採点が7割程度終わった段階で小問ごとの正答率を示した。2年生以上が対象となった国語と数学I・Aはマーク式とともに新たに記述式を各3問出題。採点は近く開始し年内に終わらせる。試験時間は国語が100分、数学が70分。マーク式のみの数学II・Bや世界史B、日本史B、地理B、現代社会、物理、化学、生物、地学は3年生が対象で各60分。

 複数の資料を組み合わせた問題も多く、大半の科目で問題冊子のページ数が現行のセンター試験を超過。世界史Bでは26ページから41ページに大幅に増えた。

 知識の応用力を重視したマーク式では、正しい選択肢を全て選ばせる新形式の出題があったが、苦戦した生徒も多かったようだ。物理では振り子の周期に関する小問で正答率が74・5%に上ったケースもあったが、10%台やそれ以下の正答率も目立ち、特に数学Aでは整数の性質に関する小問で正答率が0・9%にとどまったものもあった。

 過去3年のセンター試験では正答率が1ケタ台から9割超だったが、今回の最高は87・1%。センターは「正答率の分布をみると、難易度の幅は現行試験より高い方に寄った可能性がある」と分析している。

 英語は来年2月に実施する。センターは今回の試行調査で浮上した課題を検証した上で、来年11月には3年生を対象に、より本番に近い形で実施する予定。