手作りアニメで街案内 めざせ“巡礼地” YouTubeで人気、千葉・柏の商店街で放映

 
放映中の第1話は柏神社の紹介。声を担当したゆかりさん(左)、ほのかさんも「ぜひ見て」=柏駅東口

 千葉県柏市民有志手作りのご当地アニメ「超普通都市カシワ伝説」が柏駅東口、南口と二番街商店街の柏市中心街のサイネージ(街頭ビジョン)で放映されている。約5分間で「柏神社」を紹介する第1話を放映中で、来年3月末までに計6話を放映する計画。アニメ映画のモデルとなった地域が観光名所となることは“聖地巡礼”と呼ばれることがあるが、狙い通り柏が「巡礼地」になれるかどうか。関係者の期待は膨らむ。 

 「超普通都市カシワ伝説」は、どれも4人の女子中学生と不思議な生物「テガちゃん」と謎の恐竜「テッシー」が、柏の見どころとイベントを紹介するギャグ満載の楽しい内容となっている。

 サイネージ版は、一昨年10月にインターネットで出資を募るクラウドファンディングで制作プロジェクトがスタート、動画サイト「YouTube」(ユーチューブ)で現在9話まで公開されている「超普通都市カシワ伝説」の発展型だ。

 楠本慶彦さん(29)らが立ち上げ、脚本家の村井真也さん(40)、ミュージシャンの渡野辺マントさん(60)、17~25歳の5人の声優など「柏の仲間」で作ったユーチューブ版の好評で、柏の街づくりを応援する一般社団法人「柏アーバンデザインセンター」から50万円の支援を受けられ、サイネージ版が実現したという。

 ユーチューブ版は柏市のシンボル手賀沼で生き物を調べる女子中学生と「テガちゃん」「テッシー」の出会いからスタートしたが、「その後」が描かれたサイネージ版は、最初から登場人物は仲良しだ。作品に登場する「柏の名所」を訪れる「聖地巡礼」を盛んにする目的は共通だが、サイネージ版は、その時々のイベントを取り上げるなど実用的な「柏案内」を重視。来週初めから放映の第2話では7月29、30日開催の「柏まつり」が取り上げられる。

 放映は柏駅東口が午前6時~深夜12時、南口が午後5~11時、二番街が午前9時~午後9時。いずれも30分に1回放映される。

 楠本さんは「アニメ映画の舞台が観光名所になるケースは多いが、はじめから『聖地巡礼』をしてほしいという思いで作られたアニメはまずない。ぜひテレビ放映も実現させ、柏の名を全国に広めたい」と話している。(江田隆一)