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なぜ津田大介は炎上するのか?

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なぜ津田大介は炎上するのか?

 他方で、米大統領選期間中には、虚偽の事実を元にトランプ候補を応援する記事-フェイクニュースがネット上を席巻した。フェイクニュースサイトの多くは、欧州の小国・マケドニアのヴェレスという小さな町で作られていた。地場産業が壊滅し、働ける職もなく、経済的な困窮に悩む若者たちが、広告料目当てで耳目を集めるフェイクニュースを大量作成し、アクセスを集めることで大量の収入をゲットしていたのだ。報道によればその金額は一日30万円にも及ぶという。「炎上」を煽ることは「仕事」になるということだ。

 これらの事実を踏まえると、日常的にネット上で「炎上」を演出する勢力は主に(1)権力による世論工作を「仕事」として請け負う業者、(2)情報を歪めて発信することでアクセスと広告費を稼ぐ業者・個人、(3)それらの誤情報や炎上を真に受けて信じた善意の拡散者-これら3つに分けられることがわかる。

 ネット世論の形成や炎上に「業者」が深く関係している可能性については、以前より識者から指摘されてきたことだが、ここにきて日本でもそれを裏付ける報道や研究結果が次々と公開されている。ドイツのエアランゲン=ニュルンベルク大学のファビアン・シェーファー博士が2017年12月に発表した論文によれば、2014年の衆議院選期間中における日本のツイートを統計分析した結果、83.2%のツイートがコピーであり、botを利用した拡散も確認されたという。シェーファー博士は、2014年の衆議院選の安倍政権には「ナショナリズム」という隠れたキーワードがあったと推測。2016年の米大統領選のような世論工作活動が日本でも行われていた事実を示した。

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