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スペインで進化し続ける乾貴士を支えた、小さな街のサポーターとチームの愛情

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スペインで進化し続ける乾貴士を支えた、小さな街のサポーターとチームの愛情

イタズラ好きなチームメイトに囲まれて

 チームでは“TAKA”と呼ばれ、完全にとけ込んだ。チームや本人のSNSをみると、乾はほほえましいほどにいじられまくっていた。

 「俺はチームメイトに恵まれましたね。いい人ばかりです。普通スペイン語をあまり喋れなかったらかまわれないはずが、みんなどんどん話しかけてくれます。よくいじられていますね。いま29歳なんですけど、歳下になめられていますよ(笑)。顔的にもガキにしか見えないんでしょうね。ほんまイタズラが多くて、とことんいじられ役になっています。最近はやり返すようになって、そうすると相手は喜びます」

 具体的に聞くと、小学生のようなイタズラだった。

 「ボールに座っていたら、後ろからバーンと蹴ってきて俺がこけるとか。ダンボールをドアの上に置いて俺がドアを開けたらそれが落ちてきて当たるとか。最近は俺が食べようとしているご飯を“これ美味しいよな!”と触ってきたり。もう、いろいろあるんですよ(笑)」

 イタズラの主犯はアルゼンチン出身のゴンサロ・エスカランテ(25歳)。イタズラはたいてい好きな相手にするものだし、チームメイトも乾のリアクションがかわいいから繰り返しイタズラしてしまうのだろう。それでいて彼らのSNSをみると、“Grande TAKA!(偉大なタカ)”としっかり尊敬もしているのだ。

 「俺が所属してきたチームのなかで一番ファミリー感があります。普通、絶対にいくつかグループができるんですが、それがなくてみんなで仲がいい。監督、スタッフ含め、これだけまとまっているチームはなかなかないです。

 これまでチームが負けだすと人のせいにする選手もいたりしましたが、エイバルではそうならない。今季前半に負けが続いていた時も、“みんなで頑張ろう”というムードでした。選手内でWhatsAppのグループがあって、そこに試合前に誰かが“Vamos!(行くぞ)”と打ち、そんなやりとりが続く感じです」

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