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変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く

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変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く

「特徴を見るのが好きなんでしょうね。たとえば、こういうタイプのやつはこういう走り方をするなっていうのが何となくあって。本当に走ってるやつは、こぶしをつくって前後に振って走っているかと思いきや、意外と腕をハの字にして脇を締めずに変な走り方してたりするなとか。そんなことを見てましたね」

彼のコントのキャラクターも、そうした観察が土台になっている。「クリエイターズ・ファイル」のキャラにいたっては、「人間観察とかに興味なく生きてきた人には、何が面白いのかわかんないでしょうね」と秋山が言うほどだ。

この連載に登場するキャラはたしかにリアルで、一見するとまともだ。それに対して「そんな人はいない」とツッコむか、「いるいる」とうなずくか、すべては受け手にゆだねられている。秋山のほうでも、普通に見ていると誰もわからないようなツッコミどころを毎回入れているという。それでもイベントでファンと接してみると、そういう細かいところも、ちゃんと感じ取ってくれている人はやはりいるらしい。

「そこは言われたらやっぱりうれしいですよね。だから、本当にいままでにないジャンルですよ、これは」

2017年には、ついに現代を離れ、「明治時代に活躍した日本初のクリエイター」なるキャラクターにも挑戦した。動画はモノクロで、しかも秋山は歩いているだけ。現在伝わる資料はそれしか残っていないという設定だった。現場ではもっと撮ろうとも思ったが、あまり過剰にやると醒めてしまうので我慢したという。

これまでのキャラも、扮装はカツラをかぶるぐらいで、特殊メイクなどはしていない。そうやって秋山がある部分で抑えているからこそ、受け手に楽しむ余地が生まれるのだろう。

歴史上の人物を出したことで、さらに可能性が広がったという。別にいま存命していなくてもいいし、未来から持ってきてもいいし、場合によっては人間ですらなくてもいい。とにかく「“クリエイティブの”ってつければ、全部収められるな」と気づいたのだとか。こうなるとますますどんなキャラが飛び出すかわからない。はたしてそれに受け手はどこまでついていけるのか、試されているような気もする。


 RYUJI AKIYAMA 秋山竜次

 お笑いトリオ「ロバート」のネタ作り&ボケ担当。この「ロバート」としては、2011年のキングオブコントで優勝している。2015年4月よりフリーペーパー『honto+』でスタートした『ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル』がじわじわ世間に大受け。『GQ JAPAN』2017年3月号でも、YOKO FUCHIGAMIに扮してインタビューに答えるなど、憑依したキャラの人気は各方面に拡散している。

 

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