産経ニュース

変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く

GQ JAPAN GQ JAPAN

記事詳細

更新


変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く


秋山竜次 芸人


テレビでやっていないキャラに多くのファンがつく

2017年、全国のパルコを「東京クリエイターズ・ファイル祭」というイベントが巡回した。これは、大日本印刷が発行するフリーペーパー『honto+』で2015年より連載中の「クリエイターズ・ファイル」から生まれた企画だ。会場にはこれまで連載に登場したトータル・ファッション・アドバイザーのYOKO FUCHIGAMIや天才子役の上杉みちなども訪れるとあって、多くのファンが詰めかけた。

タネ明かしをすれば、YOKO FUCHIGAMIも上杉みちも、いずれも架空のキャラクターである。扮するのは、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次。「クリエイターズ・ファイル」では毎回、各分野で活躍するクリエイターたちが秋山の自作自演により誌面や動画でインタビューに応えている。そのなりきりぶりは見事で、いかにもその人物が口にしそうな言葉が次々と飛び出す。

面白いことに、秋山はそこで扮したキャラクターをテレビではほとんどやっていない。それでもイベントを開けば、女性を中心に大勢のファンが集まる。その多くは、フリーペーパーやYouTubeにあがった動画、あるいはソーシャル・メディア(SNS)で拡散された情報を見て来た人たちだった。そのことに彼は驚いたという。

「一度も電波に乗っけたことのないキャラクターをみんな知っていて、見に集まってくれるって、何か不思議な感覚でしたね」

まさにSNSの時代ならではの現象だ。しかも会場でちょっとしたコントを披露すると、全員がちゃんと設定に乗ってウケてくれたという。いまやテレビとは別のところでも、キャラクターをつくって発信し、人気を集めることができる。それを証明した秋山は、「GQ MEN OF THE YEAR」を贈るにふさわしい。

「クリエイターズ・ファイル」には、じつは筆者も最初だまされた。たしか連載が始まったころ、アース・フォトグラファーの回を読んでいて、それが架空の人物であることに途中まで気づかなかったのだ。そういう人は案外少なくなかったらしい。

続きを読む

このニュースの写真

  • 変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く
  • 変幻自在の天才肌芸人、ロバート秋山 憑依芸は、まだまだ続く