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911至上主義からの脱却? ポルシェ「ケイマン GT4 クラブスポーツ」に試乗

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911至上主義からの脱却? ポルシェ「ケイマン GT4 クラブスポーツ」に試乗

 徐々に走りのペースを上げて行くと、その走りの質は、しかし、先に乗ったクラブスポーツMRとは全く異なるものだった。様々なところで激しく上下に揺すられ、「タイヤは全く同じもの」と説明されたにもかかわらず、接地感も安定感もクラブスポーツMRには遠く及ばなかったのである。

 時に跳ねるような挙動のため、コーナリング中は修正舵が忙しく、加速時のトラクションでも大きく差が付いた。恐らくこれは、「このコースに対して、脚のセッティングが煮詰まっていない」ということであると思われた。言葉を換えれば、本来の力が十分に発揮できていないセッティングだった、ということである。

 結果として、このモデルでは、より“クルマと格闘”した感があった。それゆえ、ああサーキットを走ったなあ、という快感はより強かったかもしれない。とはいえ、いざ競争となれば、この状態では勝ち目はなさそうだ。レーシング・マシンのセッティングとは、かくも微妙なものでもあるのだと、改めて教わった。

 それにしても、ポルシェがケイマンを素材にモータースポーツ用車両を本格的に手がけたということには大きな意味がある。今後の問題は、911のモータースポーツ用車両とどう棲み分けていくか、ということであろう。いずれにしても、量販モデルをベースとしたポルシェのモータースポーツ活動は、ここに来て新たな1ページを加えることになった。

 

 

 

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